日本のノートパソコン市場は携帯電話と同じで特殊なのか?
世界の携帯電話端末市場で日本メーカーシェアが低いのは、携帯電話会社が端末仕様の決定権を持っているからだとする「携帯電話会社悪玉論」がまかり通っているが、自由に仕様を決められるノートパソコン市場においても日本メーカーで一番シェアの高い東芝でさえ9.8%である。
ノートパソコン市場であるが最近様相を変えつつある。台湾ASUSTeK Computer社の低価格ノート・パソコン"Eee PC"の出現だ。最低限必要な機能に絞込み、OSもWindowsではなくカナダXandros社が開発したLinux OS「Xandros」をベースにしたオリジナルOSを搭載している。ASUSTeKは自社ブランドを浸透させるため日本でもEee PCを発売することにしたが、日本市場だけは特別にWindows XP Home Editionを搭載することになった。Windowsのライセンス料 - オリジナルOSライセンス料 分だけ価格は上昇するのだが、日本市場でオリジナルOSでは売れないと判断したようだ。
それにしても日本市場は特殊だ。海外市場ではオリジナルOSで販売しているのに日本市場だけWindows。最低限の機能なのでCPUパワーやメモリ消費の激しいWindowsやMS Officeでは重過ぎて使い物にならないと思うのだが・・・。オリジナルOSとOffice互換ソフトの利用が現実的であり、ネットに接続してGooglewareを利用するといった用途に向いていると思うのだが、どうやら日本の消費者は異なるらしい。しかし、確実に世界のノートパソコン市場は変わりつつある。
■笠原一輝のユビキタス情報局■加速するネットブック市場に揺れる国内PCメーカー
拡大するネットブック市場、この市場でも日本はガラパゴスなのだろうか。(この表現は好きじゃないが・・・)とすれば、日本メーカーの携帯電話が海外で売れていない理由も似たように思える。携帯電話や携帯できるパソコンはコモディティ化してしまったのだ。最低限の機能が使えれば後は安いほどいいという価値観の消費者に対し、日本メーカーは成す術がない状況なのかもしれない。
そんな状況の中でシェアを上げているメーカーが存在する。Apple社だ。Apple社のMacが売れるのは、ブランドイメージや洗練されたユーザーインタフェース、存在感、所有することに喜びを感じる、そんなプラスαの要素があるからこそ売り上げを伸ばしているのではないかと思う。だから非常に残念なのは、ブランドイメージの高いソニーのような企業が、なぜLinuxベースの独自OSで勝負しないのかということだ。マイクソフトのWindowsと勝負しても負けるだけだと思っているのだろうか?時代は変わっているのである。「盛者必衰のことわりをあらわす」日本メーカーのチャレンジを期待したい。
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